初めにお断りしておきますが、
この議員報酬削減については、終結したのではなく今後も社会情勢や市民の皆様と一緒に議論して行く問題と捉えております。
6月定例議会において鹿内市長が再度提案し議員の反対多数により否決(反対)となりました。
一部の議員からは、『第三者機関からの答申を尊重すべき』や『議員が第三者機関も立ち上げず自分達だけで決めるのはおかしい』などと批判している方もいます。
言論の自由ですから様々な意見は有ってしかるべきです。ここでは、私の考え意見を述べさせて頂きます。この議員報酬削減の議案に何故ここまで議員の抵抗が有ったのでしょう?
市民の中には『自分の給料さげたくないから』の意見が多く感じました。
実際はどうでしょう?少なくとも私、個人の考えは違います。以下経過を交え紹介致します。
まず2010年12月議会において自らも身を切る考えから財政面も含め議員定数を削減するか、報酬削減するかの議論が、議員からされ報酬削減により議員の活動が縮小されないよう議員定数削減とし6名減で可決(賛成)されました。
これにより次回改選期より議員定数41名から35名となりました。
(これにより2億円以上の削減となります。)
そしてその経緯を無視し鹿内市長からさらに報酬15%削減の提案が出されました。当然議員として議案検証をし第三者機関の議事録をすべて拝見させて頂きました。(青森市HP公開)
この第三者機関は鹿内市長が選任し一部公募も含み立ち上げ致しました。この議事録を見る限りでは、議会の中身を存じない意見や『議員は、生活保護でも貰えば良い』などの発言をする方まで居てとても残念でした。委員長は、鹿内市長の友人なのか?他の委員会でも委員長を務めている方で15%に決める流れも初めから結果ありきのような流れで結論が出ていました。
また本議案の提出のタイミングも市長選挙まじかに控え違和感をおぼえました。結果は反対多数で否決(反対)となりましたが、新聞紙面、市民意見をくみ取り議員報酬について検討会を創りました。
12月に否決した時、議員提案として第1回定例会(3月)には、一定の答えを出すと決めました。各議員もこの問題の深さに驚いたと思いますが、様々な意見や考え方が出てきました。
(2013年4月21日にも記載しています)
結果として2年前の定数削減に続きさらに報酬10%削減し現在に至ります。
ここで皆さんに理解を求めたいのですが、市長と市議会議員は立ち位置が違います。
市長は提案する方で議員は採決(良い、悪いを決める)する方です。
これを市長を執行機関、議員を議事機関と言います。
議員は自ら議決に対し他からの意見に左右されることなく判断しなければなりません。議員全員に第三者機関の意見を聞く事は良くても答申をそのまま移行することは、望ましくないと考えます。
よって仮に第三者機関を議員が立ち上げ、考えを頂き、答申をそのまま考えを移行することは、自らの議決権の放棄にも繋がり適切ではないと私は考えます。 
以上の事柄を踏まえ私が、今回の提案を反対した理由を下記にまとめました。
●議員定数(人数)削減に取り組んだ経緯が有る事
●第1回定例会(3月)に10%削減を既にしている事
●3月の結論まで専門家4人の意見を参考に議員間討議を繰り返し行い結論を出した事
 (青森市で3名、名古屋市で1名)
●3月で出した結論から3ヶ月しか経過していない事
●第三者委員会の議論が貧弱である事(法的には、可)
●市長選挙戦略とされている様に感じた事です。
さらに今回の6月議会にて前回の第1回定例会(3月)から真逆に意見が変わった議員が数名います。(市長提案に3月では反対姿勢だったが6月では賛成した)
その議員の意見が変わった理由として『市長選挙で当選したことは民意』としてコメントしていました。選挙に勝利した市長の考えなら自分で導き出した答えも簡単に覆すことに抵抗が無いのか疑問です。民意と言う長いものには巻かれてしまう
これでは、二元代表制では無く、市長の追認機関と言われても仕方ありません。
(二元代表制=市長、議員の双方が選挙で選ばれ建設的意見で議論するしくみ)
(市長の追認機関=自らの考えを持たず、議論せずに市長の言うがままとなる)
今後の自分の選挙戦に有利の方に簡単に寝返る姿勢に残念でもあります。
気持ちが本気なら15%削減を三唱しながら何故その議員の方々は自主返納しないのか?
(報酬は寄付行為になる為出来ないが、政務活動費を返納しているケースは有ります)
自分は削減に賛成だが、議会で否決されたから、しかたなく従っているでは、市民の皆さんを欺いていると思います。
*鹿内市長が本議会終了後に『議員の反対理由が分らない』と有りました。
市長と言う立場の政治家が、議員とのコミュニケーション不足を棚上げしています。
市長と議員は何故、一般公務員では無く選挙で選ばれてくる政治家なのか?
考えて頂きたいと思います。